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2012年12月13日 (木)

ボーイング従業員への贈り物

787boeing
 先日Yahoo!オークションを徘徊していたら、本当にたまたま写真のDVDを発見しました。
 題名は「FROM DREAM TO DREAMLINER」というボーイング787完成を祝うもの。
 
 この手のものはローンチカスタマーであるANAや、航空ファン系出版社から既にいくつか出ているし、開発ストーリー的なものはディスカバリーチャンネルやNHKでも複数放映されていたので、類似品かな?と思いつつも、説明文を読んでいると、どうもボーイング社関係者のみに配布されたような記述を発見。
 そこで、オークションの落札は非常に苦手ゆえ、落札ではなく即決価格で購入。 いやぁ、出品者に取っては良いカモだ。
 
 んで届いた封筒を開き、パッケージやDVDの中身を見てみると、787の完成を機にボーイング社が恐らく従業員全員に郵送したものではないかと想像できました。 観音開きのパッケージ左側には社長から社員へのメッセージ。 末尾には「well done」の言葉。
 
 そして、いかにもアメリカらしいと感心したのが右側に貼付けられていた、コンパクトティッシュペーパー状のもの。 これが良く見るとレンジで作るポップコーン。
 つまり、これを家族で摘みながら「父ちゃん(母ちゃん)はこんな凄い飛行機をボーイングで作ってるんだよ」的カウチポテトDVD鑑賞会を提案している訳です。 う〜ん、やるなぁ。
 
 肝心の映像は、フロントギアのステアリング機構の試作品(どうやら車で言う仮想キングピンが採用されているようです)やエアブレーキのアクチュエーター、そして恐らく多くの人には意味不明であろうプロペラ付非常用油圧ポンプ、RTO(離陸中止)テストで日中にもかかわらず真っ赤に発光するディスクブレーキなど、いやぁ、詳細なところまで見るとかなりマニアックです。
 昔のF1マシンに装着されていた刷り板を機体尾部に取り付け、盛大な火花を上げながら敢えて急角度で離陸する、さらに、まるで息絶えるかの如く空中で失速させる等。 枚挙にいとまがありません。
 
 そんな中でのピカ一は、空中での急ハンドル(?)テスト。
 一瞬のうちにエルロンやラダーを大きく振るテストで、その瞬間あのカーボンの主翼の先端部のみが、そして垂直尾翼がバンっと震えます。 つまりはここまでやっても大丈夫、ってことなんですが、この客観的映像は乗客はもちろん、操縦者にも大きな安心をもたらしてくれるのではないかと感じました。
 
 B787の主翼の再設計は有名なのに対し、このDVDではボディサイドの再設計、ANAパイロットによる初テストフライト時の緊急事態宣言など、対外的にはあまり芳しくない事例も盛り込まれ、しかして最終的には「でも、俺たちこんなあまたある難問を全て解決してこんな凄い次世代旅客機を作ったんだもんね。そしてそれは我が社従業員全員の御陰だよ、ありがとう」という内容な訳です。
 
 アメリカの愛国心は星条旗と国歌の下に集結する、という説を昔読んだことがあります。
 そしてアメリカ企業の愛社精神は毎朝の管理者の朝礼ではなく、こういう少々芝居がかった仕掛けで育まれるのかもしれない、とも思った掘り出し物でした。

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